猫背歩行

普段言いたくても言えないことを、色々。

病みも闇も笑い飛ばしたい

病んだ人の相談に乗ると、"ひっぱられる"気がして怖い、という意見をよく聞く。

自分もそっち側へ引き摺られるのでは、という意味である。

それって、自分の引き出しにない感情をぶつけられた反動なのではないか。

ようは未知との遭遇のショックみたいな。

 

自慢じゃないけど、いや自慢しても仕方ないけども、わたしはひっぱられた経験は少ない。何度も自殺未遂を繰り返してる友人の話も、わりと冷静に聞けるし、強迫性障害をもってる人のよくわかんないこだわりに殺されそうだという話も結構フツーに消化できた。

なぜなのか、その理由をボヤーッと考えていたんだけど、きっとなんとなく相手の感情と言ってることがわかるので、"あ、それわかるーまじキツイよねー"てきな、ヘビーな病みトークもわたしにはOL昼休みトークになっていることに気づいた。そしたら友人も段々と暴露に暴露を重ねてきて、最終的に、アッハッハ大丈夫大丈夫きっと大丈夫だよな、みたいなとこに着地する。

病みも闇も、最終笑ってやればこっちの勝ちなのだ。

 

わたし自身、遺伝的なものもありメンタル面では色々あったし、何度も"今日こそほんとにダメだ"と思うガチでギリギリの夜も2、3度ありました(遠い目)。安定剤を頼りに夜をやり過ごすことの怖さは言葉になりません。

 

もちろん病み病み真っ只中の人の全部を分かるわけではないし、わたしと話したところでなんにも解決はしないんだけど、てかメンタルの解決なんて個人の頑張りとか以前に時間の問題ですからね。だれかがなんとかしようとかマジ無理だし無駄。できることは話を聞いてあげることだけ。死にたいって言ってる人に死ぬなはNGだし、リスカしてる人に切るなはご法度です。

わたしが思うに一番この世で辛いのは鬱の症状でも不安障害の発作でもなく、誰にも共有し難い恐怖を自分一人で抱えないといけない重圧と孤独だ。

病み病みマンに対する傾向と対策を考えて提示するのは本来医者の仕事であって素人のわたしたちではない。

 

わたしたちにできることは、あなたは孤独ではない、ということを示してあげることだけなんだよな。そして一緒に深刻になるのはやめて、できれば笑い飛ばしてやりたいし、わたしも笑い飛ばしてほしいな、と思うのであります。